偏差値44の高校に通う落ちこぼれが、早稲田3学部に逆転合格した話。 vol6.「雨のち晴れ」
こんにちは〜。
昨日は僕が早稲田を目指すきっかけになった話と、その後はじめて味わった挫折の話をしました。
今日はその挫折を乗り越えた話から。
1.雨のち晴れ
初めて解いた過去問の結果は"全科目3割"。
少しのことでは簡単に動じない僕も、この時ばかりはさすがにショックでした。
「自分に早稲田なんて夢のまた夢なんだ。」
早稲田を受けることを決めた時はあれほどワクワクしていたのに、その期待はわずか10日ほどで打ち砕かれてしまいました。
とりあえず、このことを早稲田を受けるきっかけを作ってくれた塾の先生に報告することに。
「先生、過去問の結果、全科目3割しか取れませんでした、、、。やっぱり自分に早稲田なんて無理なんですかね。」
メンタルがズタズタの自分に対して先生は、
「あはははは。そうなんだ。良かったじゃん、復習頑張って。」
予想外の反応。目が点になりました。
あれほど思い悩んでいた自分が一気にバカ馬鹿しくなりました。
だって早稲田を目指すことにしてまだ1週間。
相手は早稲田の中でも看板学部の商学部です。
毎年10人に1人しか受からない学部。
例えると戦闘力53万のフリーザに対して、栽培マンにすら殺られるヤムチャが喧嘩を売るようなものです。
受験勉強を始めてたった3ヶ月の僕が太刀打ちできるわけがない。
「もう一回、もう一回0から頑張ろう」
失うものなんてなくなりました。
ある意味無敵です。
もう自分にとって関係のないと思っていた早稲田大学商学部の過去問をもう一度開き、丁寧に復習することに。
すると、自分の弱点が見えてきました。
英語に関しては読むスピードの遅さ。
日本史に関しては細かいところの知識の浅さ。
手をつけてすらいなかった国語に関しては全て。
これ以外にもたくさん弱点はありましたが、これまでの勉強方法から早稲田に受かるための受験勉強にシフトするきっかけとなった経験になりました。
2.宣言
夏休みも終わり、二学期が始まっています。
クラスのみんなも部活を引退し、そろそろ自分の志望校をどうするか考え始める時期です。
とは言っても進路って結構シビアなもので、自分の目指している大学なんて自ら言いたがる奴なんて普通いません。
「落ちた時にカッコ悪い」「バカにされそう」
マジョリティの受験生がこういう風に考えると思います。
けど、僕は違いました。
「俺、早稲田目指すことにした!」
先生やクラスメイトの前で、声高らかにこう宣言しました。
もちろん、ほとんどのクラスメイトには馬鹿にされました。
「この高校から早稲田なんて受かるわけがない。」 「またこいつバカなこと言ってる。」
これが僕の通っていた高校の現実です。
すぐに自分の限界を決めてしまう。
3ヶ月前の僕だってそんな生徒の1人でした。
でも今は違います。
今の僕には誰よりも大きな目標があった。
クラスメイトだけでなく、教師にもバカにされていました。
10月半ばの体育祭当日。
始まるまで時間があったので、テントの中で席に座りながら単語帳を読んでいた時のこと。
「おい〇〇〜。お前何勉強してんだよ。そんなことしても、意味ないからwwww」
古文の教師でした。
ヤバくないですか?教師が勉強してる奴のことをバカにするなんて。
ただ、その頃の僕は失うものは何もありません。
最強です。最強のバカです。
多少からかわれただけで、へこたれるわけがない。
まだ早稲田に受かる確率なんて10%以下なのに、まるでもう自分が早稲田に受かったかのような気持ちになっていました。
これ以降、事あるごとに僕は早稲田を目指していることを宣言していました。
"自分を追い込むため"
ただそれだけのために。
もちろん、落ちたときのリスクはかなり大きかったけれど、何があっても逃げれることができないように、恥を惜しまず自分を追い込み続けました。
3.ある先生との出会い
10月ごろのこと。
それまで、英語と日本史しか勉強していなかったこともあり、さすがに国語の勉強を始めなければならないと焦り始めていました。
僕の通っていた月3万7000円の格安学習塾には国語のサポートはなかったので、完全独学で勉強しなければならないのです。
確かに関関同立なら多少抜けはあっても他でカバーすれば受かるかもしれない。
けど、早稲田は違うと思っていました。
だからと言って、学校の授業を聞いても意味がない。
特に古文は大の苦手科目。
そこで、友達が通っていたこともあり、
「今でしょ。」でお馴染みの某予備校に通うことにしました。
通うというより、古文の講座を受けるだけだったのですが。
たった20個の映像授業で70000円越え。
僕がメインで通っていた塾の2ヶ月分です(笑)
いざ授業を受け始めると、パソコンにヤ〇ザみたいなおじさんが映りました。
古文担当の吉野敬介先生です。
「なんだこのおじさん」
こういうタレントちっくな先生の授業が初めての自分は、この瞬間衝撃を受けました。
授業が始まると吉野先生が熱く語り始めます。
熱い人が大好きな僕は話を聞くうちにどんどん引き込まれていき、たった一回の授業で吉野先生の大ファンになりました。
"今頑張らなかったら一生頑張れない。でも、今頑張ったら一生頑張れるかもしれない。"
この言葉は、今でも僕の座右の銘です。
吉野先生の授業は大好きだったのですが、ずっとその予備校で勉強する気にはなりませんでしたね。
やっぱり自分には大手予備校の雰囲気がどうしても合わなかった。
週に一度映像授業を受けに来ては自習もせずにそそくさと帰って、その後はメインの塾で夜23時まで勉強。
チューターに「このあと勉強していかないの?」と言われても、「しません。」って振り切ってました。
結局普通なら2週間程度で取り終わってしまうこの講座も、全部消化するまでに3ヶ月くらいかかってしまいました。
➖おわり➖
次回は、初めて大きな模試を受けた話から、早稲田に行きたいという気持ちがより強くなった、ある出来事まで。
今回は以上です。それでは。
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